3DCAD
現在の建築設計において3DCADは大変重要な位置を占めています。最近の建物の形状は複雑化しています。2次元の情報からだけでは、簡単には理解できない形状も増えています。その為に、建物の情報が3DCADを主としている場合も多くなっています。
私たちの行う風洞実験や数値流体解析には、今や3DCADが欠かせません。風洞実験に用いる実験模型の作成には、3DCADの情報が重要であり、特に、3D造形によって模型を作成する場合は、3DCADのデータが必要です。数値流体解析では、地形や建物の3Dデータを使い解析を行いますので、3DCADは欠かせないものとなっています。
3DCADで再現するもの
街の中で変化する風の性状を正確に調査するため、私たちが作成する3DCADモデルは、様々なものを対象にしています。必ずしもすべてのものを忠実に再現することはありませんが、建物、高架橋、橋梁等々の工作物や樹木、地形の起伏、人工的に作られた切通しなど、複雑な地形も作成の対象となります。
3DCADモデルの例
このモデルは、品川区上大崎周辺地区を直径600m程度で再現したものです。建物はもちろんのこと、樹木や、目黒川に向かって傾斜する地形なども再現しています。このモデルを3Dプリンターに入力することで、模型化することもできます。