3D造形
高層ビルや大規模な構造物を設計するときは、街並みを再現した縮尺模型上に風を流し、風洞実験を行います。再現する街並みの広さは、1km×1km程度になることもあります。通常、模型は人の手によって作られますが、近年、3D造形が多く利用されるようになってきました。
3DCADデータと3Dプリンターを用いた造形技術は、近年ますます複雑化する建築形状にも対応することができます。3D造形は日々進化して造形精度が上がるとともに、その利用頻度も高くなっています。
風洞実験模型の3D造形
私たちが作成する3D造形による風洞実験模型は、3DCADのデータをもとに作成することが大半です。風洞実験模型は、比較的大きく、3Dプリンターで一度に作成することはできないため、パーツを分けることによって再現しています。事例は東京の都心部の地形や建物が混在した街並みで、研究目的で作成したものです。
3D造形の様子
渋谷駅周辺の大規模再開発地域を3Dプリントしている様子です。非常に精細な部分も精度よく造形できていることがわかります。また、すり鉢状の地形から始まり、中心部の超高層建物群が徐々に建ちあがり成長していく姿は、まちづくりの歴史とプロセスを表しているようにも見え、興味深い映像です。